アクセス解析で何が分かる?Webサイト担当者が知っておきたい基本

ハラダ

  • line
  • はてなブックマーク
  • x

こんにちは、ハラダです。 
今回は最近担当した「Webサイトのアクセス解析」についてのお話です。

アクセス解析は専門的な用語が多く、初めて触れる方には少し分かりにくい分野です。私自身も勉強を始めた頃は、数字の見方や、そこからどのように仮説を立てればよいのか迷うことがありました。
一方で、アクセス解析を活用すると、「どのページがよく見られているのか」「どこに改善の余地がありそうか」など、Webサイトの現状を数字から読み解けるようになります。

まだ導入していない方や、導入したものの十分に活用できていないと感じる方にも、アクセス解析の面白さや活用方法を知っていただきたいと思い、今回の記事を書くことにしました。
今後のWebサイトの運用や改善を考えるきっかけになれば幸いです。

アクセス解析とは

アクセス解析を簡単に言うと、Webサイトのアクセス状況や、そこで何が起きたのかを数字を通して理解することです。
単にWebサイトの表示回数や滞在時間といった数字を並べて終わりではなく、そこからユーザー全体の行動傾向を読み取り、そのページが成果につながっているか、どこに改善ポイントがあるのかまで詳しく調べることが可能です。

例えば、「お問い合わせを完了したユーザー」の行動に絞りそのユーザーが “事前に何を見ていたか” を辿るというような解析をすると仮定してみます。

その場合、さまざまなアクセス解析ツールを使うことで、ユーザーがお問い合わせをする前に、

・閲覧率が高いページ
・ほとんど見ていないページ
・そのページのスクロール率や、ページ内のクリックが多い箇所、ページ内の各セクションごとの平均表示秒数

などがわかります。
そのデータを元に、成果につながった可能性のある要素や、逆に成果にうまくつながっていない要素について検討し、改善につなげることができます。
また、改善後には施策が効果的だったのかをデータで検証することもできます。

ツール解説 

まずはアクセス解析で使うメジャーな4ツールについて解説します。
アクセス解析では、目的に応じていくつかのツールを使います。

Google アナリティクス(GA4)

Webサイト全体の動きや、人の行動を見るためのメインのツールです。
「どれくらい来ているか」「どんなページを見ているか」「成果につながっているか」
といった、Webサイトのアクセス状況を把握するための基本的な情報は、おおむねGA4で確認できます。
GA4公式ヘルプ

Google Tag Manager(GTM)

Webサイトに設置する計測タグを一元管理するための裏方役です。
クリックやフォーム送信など、確認したい行動をGA4へ送る設定を行ったり、ほかの解析・広告ツールのタグを管理したりできます。
GTM公式ヘルプ

Google Search Console

検索結果で、Webサイトがどう見られているかを確認するツールです。
「どんなキーワードで表示されているか」「検索結果に表示されているものの、あまりクリックされていないページやキーワードはどれか」「アクセスできないページはないか」
など、検索まわりの健康診断のような役割を持っています。
Search Console公式ヘルプ

Clarity(クラリティ)

アクセス解析もできますが、ヒートマップやユーザーの操作を再現したセッションレコーディングなども確認できることが特徴です。
マウスの動きやスクロール、クリックの様子を確認できるので、

「ここ、迷ってそうだな…」

といった感覚的な違和感の裏取りに使われます。
特にヒートマップツールはページのどこが注目されているのか、どこまでスクロールされているのか、どこがクリックされているのかといったところを色別で視覚的に理解できるのが良いです。
アクセス解析目的でなくても、導入して見てみると面白いと思います。
Clarity公式サイト

ちなみに、GA4、GTM、Search Consoleは3つともGoogleが出しているものですが、ClarityについてはMicrosoftが出しているツールになります。

用語解説 

さて、続いて用語の解説です。
アクセス解析で出てくるワードはカタカナや専門用語が多いので、混乱がないよう整理しておきましょう。 

セッション数

Webサイトへの訪問を、ひとまとまりの単位としてカウントしたものです。
GA4では、一定時間操作がない場合などにセッションが終了します。

同じユーザーが時間を空けて再訪すると、別のセッションとして数えられることがあります。
例えば同じ人が1日に(30分以上の間隔を空けて)3回来た場合、セッション数は3になります。
※GA4では、原則として30分間操作がないとセッションが終了します。

アクティブユーザー数

指定した期間にWebサイトを利用したユーザーの数です。
GA4では、一定時間閲覧したり、ページを複数見たりするなど、一定の条件を満たしたユーザーがアクティブユーザーとして数えられます。
※端末やブラウザの設定などによって計測結果が変わるため、実際の人数と完全に一致するとは限りません。

エンゲージメント

「ちゃんと見てくれたかどうか」を示す指標です。「エンゲージメントがある/ない」というように表現します。
具体的には、10秒を超えて閲覧した、複数のページを見た、設定した重要な行動を行った、などの条件を満たした状態を指します。

平均エンゲージメント時間

平たくいうと、ユーザーがWebサイトを実際に見ていた時間に近い指標です。
ページを開いていた時間ではなく、ページがブラウザ上でアクティブに表示されていた時間をもとに計測されます。
ユーザーがWebサイトに注目していた時間を把握する際の参考になります。

エンゲージメント率

全セッションのうち、一定時間の閲覧や複数ページの閲覧、キーイベントの発生など(エンゲージメント)があったセッションの割合です。

イベント

ページの表示、クリック、スクロール、フォーム送信など、Webサイト内で発生したユーザー行動全般を記録する単位です。

アクセス解析のポイント

基礎知識を身につけた上で具体的にどこを確認すれば良いのか、ポイントを挙げて見ていきましょう。

Webサイトの表示回数、セッション数の推移と増減傾向

Webサイトへのアクセスが増えていたら嬉しいですよね。その時に「なぜアクセスが増えたのか?」を考えてみましょう。

例えば自社サービスがネット記事で紹介されているとか、SNSでの口コミが広まっているとか、自然な理由が見つかるかもしれません。
あるいは会社で出稿した広告の効果でWebサイトへの流入が増えるといったこともあるでしょう。

スマホ・PC・タブレットの利用割合

Webサイトによって、見られやすい端末も違います。

例えば採用サイトではスマートフォンからの閲覧が多いなど、Webサイトの目的やユーザー層によって利用端末の割合が異なることがあります。
想定しているユーザーと実際の閲覧状況が合っているかを確認してみましょう。
同じようにユーザーの傾向を把握する指標としては、閲覧地域や時間帯といったものもあります。

よく見られているページと、あまり見られていないページ

「このページは重要なページだから、アクセス数も他のページより多いはず」
「ここはあんまり更新してないからアクセス数は低くなっても仕方ない」
そういったページの重要度とアクセスの割合について、想定と合っているかどうか確認してみましょう。

思ったより閲覧数が伸びていなければ改修するのも良いと思いますし、思ったより閲覧数が伸びているページがあればその内容を推す企画を立ててみたりするのも良いかもしれません。

お問い合わせページまで到達している割合

多くのWebサイトにお問い合わせページが設けられているのではないでしょうか。
アクセス数が増えているにもかかわらず、お問い合わせページまで来ている人が少なかったり、逆にアクセス数は変わらないのにあるタイミングからお問い合わせが増えたりしていませんか?
お問い合わせに限らず、ユーザーにしてほしい行動まできちんと繋がっているのかを確認できることがアクセス解析の強みです。

以上のように、単に「数字が増えました!」だけで終わらず、“なぜそうなったのか”を考え、理解することが重要です。
ここまで見てきたように、Webサイトのアクセス状況はWebサイトやインターネット上だけでなく、会社が出稿した広告や広報、営業活動、社会的な話題など、さまざまな要因の影響を受けます。

Webサイトが事業や営業活動と密接につながる現在、アクセス解析を行う価値は高いといえるでしょう。

アクセス解析をした後、活用する方法

ここまでのアクセス解析で分かったことを基に、次のアクションや企画を考えること、それがWebサイトで紹介している会社やサービスのアピールにつながっていきます。
例えば、以下のようなことです。

・自社が伝えたい強みや、注力したいサービスを整理する
サービス紹介がコンバージョンにつながっているようなら、そのエリアを目立たせるなどの改善が考えられます。
・狙いたいキーワードやテーマを決める
「SDGs」「IT」「Webサイト制作」といった押し出したい言葉に合わせて、コンテンツを拡充します。
・オウンドメディアやコンテンツとして発信する
ユーザーから関心を持たれているテーマを記事や事例として発信し、新たな流入につなげます。
・必要に応じて、導線やページ構成を見直す
重要なページが見られていない場合は、メニューやリンクの配置、ページ内の情報構成などを見直します。
・Webサイトに限らず、流入が増えそうな発信、活動などを積極的に行う
検索やSNSからの流入状況を参考にしながら、広報や営業活動など、Webサイト以外の発信方法についても検討します。

一方で、Webサイトの役割が現在の事業と合わなくなっていたり、情報が増えて整理しきれなくなっていたりする場合は、Webサイト全体を見直すことも選択肢の一つです。
大切なのは、「大きく見直すか」「小さな改善から始めるか」を今の状況に合わせて選ぶこと。アクセス解析は、その判断材料を与えてくれます。

Webサイト制作会社に頼ってみる

ここまでアクセス解析の話をしましたが、Webサイト担当になったばかりの方や、アクセス解析に慣れていない方は制作会社を頼ることを検討してみませんか。

確認したいことを決めてレポートを作成することに慣れていない場合、基本となるGA4の操作方法や、数字の読み解き方を身につけるだけでも大変かもしれません。
また、ツールの扱いに慣れている方であっても、時間がなかったり、Webサイトの更新自体についてどう進めれば良いかわからないと感じる方も少なくないのではないのでしょうか。

そういった時に、Webサイトの制作会社に依頼してみていただきたいです。
企画や方向性さえ決まっていれば、制作会社は設計・デザイン・実装・解析までサポートできます。
「こういう内容を増やしたい」
「ここから問い合わせを増やしたい」
その一言でWebサイトが“ただの会社紹介”から、“存在するだけで営業してくれるツール”に変わるかもしれません。

最後に

Bit BeansではWebサイト制作からアクセス解析、その後の更新・改修まで一貫してサポートしています。

「アクセス解析で何を確認すればよいか分からない」「分析結果をどのように改善につなげればよいか相談したい」「今のWebサイトを少しずつ改善していきたい」

そんな段階でも構いません。まずは「こんなことを知りたいのですが」と、お気軽にご相談ください。

ディレクター

ハラダ

新卒で入社し、先輩達と共に日々勉強です。

日々更新中! Bit Beans、
Xもやってます!
  1. TOP
  2. 社員ブログ
  3. アクセス解析で何が分かる?Webサイト担当者が知っておきたい基本
Bit Beansキャラクター紹介
PAGE TOP