デザイナーが言語感覚を身につけるために、視覚を言葉に結びつける訓練をしてみた

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デザイナー会 表現コンセプト

今回は、先日実施した、Bit Beansのデザインチームの取り組みを紹介します。

ことの発端は、先日行った「デザインチームコンテスト」。
Bit Beansでは、時折各チームのコンテストが実施されますが、これまでのデザインチームのコンテストは、純粋に「デザイン力」を競うものでした。

しかし、AIが台頭している今、デザイナーに求める真の能力は「デザイン作業能力ではないのか」ということで、新たに実施したのが「表現コンセプト」を競うコンテストです。

コンテスト自体は楽しく実施されましたが、いくつか課題も見えてきました。その中のひとつが「言葉の持つ方向性やまとわる雰囲気の、認識精度が低い」というものでした。

デザイン感覚と言語のパイプを通す取り組み

デザイナーは、経験を積むほどに視覚の感覚が鋭く磨かれていく職種です。

角Rのわずかな違いに温度感を感じ取り、フォントの種類のみならず、そのウエイトの違いに人格を感じ取る。そういう微細な変化を自分の感覚の中でしっかりと体系化し、日々の業務で取捨選択を行なっています。

ですが、言葉になると、デザインと同じような精度とはいかなくなってしまう。
「ほどける」「ひらく」という言葉が持つ温度感やベクトルの違い、「設定する」「しつづける」という言葉の固さを、デザインに感じているような繊細さで感じ取れれば、きっともっと表現コンセプトも作りやすくなるはず!

前置きが長くなりましたが、そんな経緯で実施されたのは「抽象的なシェイプに言語を添える」というもの。形や色などそのビジュアルの印象を感じ取り、それを表す言葉を探すことで、言葉とデザインのパイプを通してみよう、という取り組みです。

制限時間は1時間。AIを利用しながら、いかに人に響くコンセプトを作成できるか── 。

あらかじめ用意してあった8つのシェイプに、Figma上で一斉に言葉を書き添えていき、30分くらいで手を止め、その中から「コレ」というものを全員で選びました。最終的には全ての言葉を書き込んで、軽くレイアウトして完成です。

まずは、あなたも想像してみてください!

あらかじめ用意した8つのシェイプがこちら。
さあ、あなたならこれらの形にどんな言葉を添えたくなりますか?
ちなみにふわふわ、とかシャキーンみたいな「オノマトペ」はやめようね、というのがルールです。

デザイナー会 表現コンセプト

それでは左上から、ひとつずつ紹介しましょう。

サイバーウエーブジャパン》

あるいは、「柔軟な水」。和のイメージが感じられるという意見のあったこちらのシェイプ。日本という言葉がいくつか入っています。よく見てみると「ミントスプライト」など、語感で弾ける様子を表現しているようなものもありますね。

令和ギャルエナジー》

「若々しいドリアン」!(笑)
そして「チクチク言葉」という語感もこちらのシェイプに良く合っている感じがします。
「優しくなれない時」というのは、シェイプそのものから感じ取った語感とは少し違うものの、この形につくコピーならありかも!

音響》

こちらのシェイプを、「拡散」と見るか「収縮」と見るかで意見が分かれましたが、「拡散」の方がちょっと優勢。シェイプだけよりも、言葉が添えられたこのビジュアルに整えてからの方が、じんわりと響いていく感じもします。言葉と形が響きあう良い例になったのではと思います。

未来への入り口》

ゲーム感があるよね、ここから引き込まれそう、という印象のシェイプ。
説明としては「未来の入り口」とのことですが「ウルトラレア」という言葉の語感が、このシェイプのつかみどころかも!?

収縮するエネルギー》

形から「語感の合う言葉」を想起するのが少し難しかったのがこちらのシェイプ。「拡張する座布団」「オレンジ色のグミ」など、なんとなく説明寄りな言葉が並びました。

あなたと共に》

「愛知万博のモリゾーキッコロを連想させる〜」という発言から「森」というワードも登場。「ほっこり」「やさしい」「自然」などのワードが散見されます。代表コピーとしてつけたいのは「あなたと共に」でしょうか。

Z世代細胞》

「増殖オブジェ」「フーチャーいくら」・・・挙句には「ハレンチな集合体恐怖症」!
ちなみにハレンチは最初漢字の「破廉恥」で書かれていましたが、ここはカタカナの方が合っている、とのことでみんなでカタカナに整えました。

わたしの、カケラ

「きらめき。」(「。」がいいですね!)や「解体と構築」が、こちらのシェイプ自体をよく表しているとは思いますが、「わたしの、カケラ」という言葉を合わせた時、コピーとしてグッときてしまったという好例。

もっともっと、言葉と仲良く。

“語感”を磨く練習のつもりではじめたこちらの取り組みですが、始めてみると語感を超えて“コピー”として響いてしまうもの、シェイプの“説明”として言葉を用いたくなったものなどもあって、取り組みの方向性は若干カオスと化しましたが、それもまた言葉の持つ性質ではないかと思います。

言葉とは・・・

意味であり(説明)
メッセージであり(コピー)
魂でもある(語感?

そんなことを感じられるデザイン会での取り組みでした。

AI時代は、かつてないほどに人が言葉を紡ぐ時代だとも言われています。
AIの言葉をきちんとジャッジメントできるよう、デザイナーも言語への精度をもっと高めていきたいと思います。


Bit Beansには、経験豊富なデザイナーが揃っています。
デザイン面のみならず、WEBサイトのお悩みがある方は、いつでもお気軽にご相談ください。

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