Bit Beans、市ヶ谷に移転しました

2021年2月4日。
Bit Beasは、思い入れのあった神保町のオフィスをを後に、市ヶ谷へと移転しました。
新しいオフィスは市ヶ谷駅、靖国神社にもほど近く、春には桜がとても美しい場所にあります。もともとリノベーションが施された物件。設備も新しい快適なオフィスです。

いままでいた神保町のオフィスは古いビルでした。昭和30年ごろのモノクロの神保町写真にもしっかりとそびえ立っていたから、築何年だったのだろう？
古い、けれどだからこその趣があって、最初にあのビルを見たときの興奮は忘れられません。
社内のエネルギーがふつふつと器から溢れるように感じてきた3年前。引っ越しをする？しない？いいとこあるの？そんなあやふやな気持ちで新しいオフィスを探し始めて出会ったビル。そのビルに足を踏み入れた瞬間、再定義する場所が見つかった！と思った。窓から抜ける空を見て、
わたしたちはここで新しいBit Beansになるのだ。
そんなふうに震えたったことが昨日のように思い起こされます。事業を航海に見立てて、内装も船をイメージしながらコンセプチャルに仕上げて、思い入れたっぷりなオフィスでした。

2020年のパンデミックは、到底想像できるものではなかった。
非常事態宣言が出て、仕事をテレワークにシフトして、ネットを介しての仕事環境を急ピッチで整えて。
WEBを生業とするBit Beansのスタッフたちは当たり前のようにすぐにテレワーク環境に馴染んで、試行錯誤を繰り返しながらコミュニケーションもどんどんスマートになっていった。半分オフィス、半分自宅、みたいな中途半端なテレワークよりも全員別の場所にいたほうがかえってスムーズ。
だからたまにオフィスに顔を出すと、2人とか、3人とか、1人、なんて時もありました。
ついこないだまで、いろんな人がここにいて、たくさんの気配が渦巻きながら「ものづくり」をしていたのに、ふと顔をあげるとずいぶん遠くの方まで人がいない。寂しい？わびしい？なんだろう、ああ、Bit Beansはもうここにはないんだなあって、掴めないものを掴もうとするような複雑な心境になった。

オフィスは…特に経営者からしてみると、ある意味自分たちを定義するような意味を持つもの。
そこに朝出勤してくるスタッフが、自分たちがどういうところに所属しているかを肌で感じるためにオフィスをつくる。来訪するお客様にどう認識してもらいたいかを考えて、オフィスにこだわりを持たせる。その空気感を社風と定義して、同じ場所で仕事をすることに仲間意識を見出していた。コロナ以前までは。
テレワークの浸透がすすむと、ほどなくオフィスがただの箱になっていって、極端に言うと廃墟のような感じ。形骸化した象徴は残しておくと先に進めないのではないか、そんな想いに駆られ、まだ3年も経たないオフィスではありましたが、移転する決意をしました。

新しいオフィスは、先にも書いた通りオリジナルではなく、もともとリノベーションがほどこされた空間。設備が整って空調も快適。
ほとんどこだわりもなく、とにかくスタッフが時に家を出て気分を変えて仕事をできる場所であればいい、と思って選びました。
座席も6割程度に削りました。フリーアドレス、カウンター席はあるものの全員来るとちょっと支障がありそう。
もともと誰かが頻繁に来ることも想定しておらず、快適で仕事に集中できる空間で、たまに待ち合わせして一緒に仕事することができて、打ち合わせに必要なら使える、そのための場所。

Bit Beansには青い豆のキャラクターがいて、わたしは神保町のオフィスにいるときよくその中心に青い豆のキャラクターが浮かんでいる様子を夢想していました。愛称ビットくん。彼が今どんな様子でいるだろうか？膝抱えていないかな、息切れしてないかな、元気に笑っていてくれるかな…？そうして会社の空気を客観的に感じようとしてきたけれど、今、市ヶ谷のこのオフィスにはビットくんはいない。
でも、みんなのつながりはちゃんと見える。
そしてビットくんがその中心で、今元気に飛び跳ね「発展」しようとしているのをしっかりと感じています。

Bit Beans、引っ越しました。
新しい住所は
〒102-0074 東京都千代田区九段南4-6-10 九段南ビル8F
電話番号に変更はありません。

オフィスは移転したけれど、Bit Beansは変わらず「目の前の人を助ける」をモットーに躍進してまいります。
新しいオフィスには、誰もいない日もあるかもしれません。
お立ちよりの際は事前にご連絡ください。

※写真は新しいオフィスのもの。まだ段ボールが残っています。