AI時代に、それでも「デザイナーの目」が必要な理由 |design.md試作会にて

あさこ

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デザイン

こんにちは。代表ですが、デザイン会に顔を出しているあさこです。
GW前の4月最後のデザイン会では、話題になっている「design.md」を使ったデザイン生成について、みんなで実験してみました。
Bit Beansサイトのdesign.mdを抽出してみたり、巷で出回っているApple系のdesign.mdを使ってみたり。
さらに、実際の案件構成案をもとに、AIでデザインアウトプットを試してみました。

そこから、

  • 案件の中でどう活用できるのか
  • 何が効率化されるのか
  • 制作フローはどう変わるのか

をディスカッション。
「これは、今後のデザイン工程を確実に変える」
その認識は、全員で共有できたと思います。
でも、今日いちばん印象に残ったのは、技術の話ではありませんでした。
勉強会が終わったあと、デザイナーたちから自然に出てきた“本音”のほうです。

よくできた構成からのデザインは、やりにくい

私は元デザイナーなので、その感覚がよくわかります。
今はディレクターやプランナーとして構成案を作ることも多いのですが、元デザイナーなので、無意識にバランスを取ってしまうんです。
すると、内容はとても伝わりやすくなる。
お客様には喜ばれます。
でも、デザイナーはちょっと困る。
なぜなら、そこにすでに「意図されたバランス」が存在してしまうからです。
本来デザインとは、

  • どこを強く見せるのか
  • どこに余白を作るのか
  • どこに視線を流すのか

を、手を動かしながら探していく仕事です。
だから、構成段階で完成度が高すぎると、そのバランスに感覚が引っ張られてしまう。
「できればテキストだけ欲しい」というデザイナーもいます。
「それがデザインの面白いところ、それを奪わないでください」
真剣にデザインを考えている人ほど、“まだ形になっていない余白”を必要とするんです。

こちとら、1pxの世界で戦ってんだよ!

最近、実際の案件でもこんなことがありました。
代理店側でAIを使って3案デザインをアウトプットし、そのうち1案をクライアントに選んでいただいた状態で、
「これをベースにデザインしてください」
という形で案件が入ってきたんです。
一見すると、ちゃんとしている。
なんとなく、いい感じ。
でも、デザイナーの目で見ると、いろいろなところが気になる。
余白。
文字詰め。
ジャンプ率。
線の強弱。
視線誘導——。
いろいろな箇所に、微妙な違和感がある。
でも、1箇所直すと、全体バランスが崩れる。
すると他も直したくなる。
でも、直していくと、今度は「別デザイン」になってしまう。
どこまで直していいのか、
どこを残すべきなのか、その判断は、実はかなり難しい。
それでも、完成度の低いまま出すわけにはいかない。
気になるところは無くしたデザインを、プロとしてアウトプットするのが責任だと思っているし。

その時、デザイナーのひとりが言いました。

「こちとら、1pxの世界で戦ってんだよ!」

本当に、その通りだと思いました。

デザインは、身体感覚の仕事でもある

先日、AIでロゴ案を出し、それをブラッシュアップして納品する案件もありました。
でも、その時も私たちは、AIのアウトプットをそのままトレースしませんでした。
横に置いて、自分の手で描き直す。なぜなら、手を動かさないと見えてこないものがあるからです。
少し線を調整する。
角度を変える。
余白を整える。
その積み重ねの先に、ようやく「襟を正したデザイン」が見えてくる。
これは、数値だけでは説明しきれない感覚です。
ファストファッションのシャツと、高級ブランドの仕立ての良いシャツ。
遠目では同じに見えるかもしれない。
でも、漂う雰囲気は違うんです。
目の肥えた人にはわかるし、人は無意識に、その違いを感じ取っています。
デザインも、同じです。

AI時代だからこそ、人の「目」が浮き彫りになる

もちろん、Bit BeansもAIを使います。
新しい流れは、どんどん試します。
効率化できる部分は、効率化したほうがいい。
でも、その勉強会のあとに自然と始まった、デザイナーたちの「そうだそうだ」の会話を聞きながら、私は少し嬉しくなりました。
ちゃんと、みんなの中に「デザイナーの目」がある。
これまで積み重ねてきた感覚がある。
身体を通してしか掴めない、微細なバランスを感じる力がある。
それこそが、AI時代に残る“人間の仕事”なのかもしれません。
Bit Beansは、ファストファッションのシャツを作っているわけではありません。
その人に合った、その人だけのシャツを仕立てるように、デザインを作っています。

だから、安心してご依頼ください。
ちゃんと、プロのデザイナーがいますよ。

あさこ

しゃちょう

あさこ

企画からデザイン、イラスト、ライティング、レザークラフトなどとにかくなんでもできる。お菓子もつくるよ。

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