社員ブログ
いま、猛烈なスピードで浸透していくAI動画の時代をふまえ、WEBサイトで映像を扱うことの意味は大きく変化しています。多くの人が、思考が追いつかず模索しているような現状の中、映像制作の現場にいる人間は何を見つめ、何を感じているのか。
前編では、AI時代にあって、Webサイトに掲載する映像は「リアルであること」が大切だということを語りました。後編ではさらに踏み込み混んで、リアルの使いどころを探ります。
<対談メンバー:写真左から>
Bit Beansディレクター 百田、シプー 映像ディレクター岸田さん、オオタさん、そしてBit Beans代表 出村の4人。
インタビュー敬称略。
目次
どんな人間がその映像を撮ったのか、という視点。
前編で全員がうなずいた、リアルへのこだわり。けれどリアルであるかどうかは、単に“実写かどうか”という話ではありません。同じ風景でも、撮り手が変われば、切り取られる瞬間も、光の選び方も、意味づけも変わる。どんな視点で見つめ、どんな想いでカメラを向けたのか。
その人の価値観や姿勢は、必ず映像に滲み出ます。
では、シプーの映像チームは、自分たちをどのように捉えているのでしょうか。
オオタ
映像づくりって「職人」だと思うんです。映像づくり自体がコツコツやる細かい作業の積み重ねだというのもあるんですが、シプーの映像チームをワンワードで表すと「職人」だと思っています。

出村
いいですね。私は職人ではない、中途半端なクリエイターには今後依頼したくないっていう気持ちはありますね。職人には「(ちゃんとした軸を持った)人間の目」がある認識。
企業にはリアルが必要だよね。というところは合意したと思うのですが、もっと踏み込むと、リアルをどんな人の目で残すかが必要なんだと思って。
なので、二人にはもっと人間くさくなってほしい(笑)。
百田
例えば、自分の犬を撮ってほしいと思った時に、前日に犬を見にきてくれる、依頼全部を楽しんでくれる仕事の方がいいかなと思う。そういう土着的なやり方がBit Beansなので、それに付き合って欲しい(笑)。
オオタ
クライアントのリクエストを知り求められているものを捕まえつつ、作り手としては、もっとこう見せたら理想を超えてくるよ、みたいなことを目指したいって思っているんですよね。
出村
そこにその人らしさが出てくるわけですね。誰がやっても同じという仕事ではなく、その人だから発展する制作物になってくる。

肉体を持つ者が、責任を引き受ける。
映像の話は、やがて「技術」の問題を超えて、「責任」の話へと広がっていきました。
AIを使うかどうか。実写にこだわるかどうか。それは単に現実を写すということではなく、その結果(内容)に責任を持つことでもあるのではないか。そんな視点が、ここで語られました。
オオタ
最終的に見せたものに相手がすごく感動してくれるなら、それはAIを使ったものでもいいと思うんですよね。ただそこで、発想したのが人であることが感動を呼ぶと思う。
出村
そうすると「どういう人であるか」っていうことも問われてきますね。
ちょっと余談ですけど、人間が責任を取るときって例えば「引責辞任」とか、古くは「切腹」とか肉体の苦しみを伴う。責任って肉体の苦痛があるから引き受けられるんです。けれど、AIは肉体を持たない、だから信用を失う覚悟もないんですよ。こっちは肉体を持つリスクの中で生きていて、その責任を伴わない薄っぺらさに接していると、だんだんとその「肉感」というものに渇望する感覚もある。
リアルに存在する「(肉感のある)職人」が責任を持って引き受ける。それが信用に足る会社である証拠なのかな、とも思います。

オオタ
「オオタに依頼したい」と、バイネームで求められるディレクターになれたら強いなとは思いますね。
同じ犬の作品でも作り手の想いが映像にのってくると思うので、自分の視点やこだわりをきちんと伝えていきたいですね。
伝えることと、人の目を通して残したいこと。
最近動画を見る時に「これはAIによるフェイクか、リアルか」を確認しようと思ったこと、ありませんか。簡単にフェイク動画が作れる時代になって、「嘘をつかない」という当たり前の感覚が以前より強まっていると感じます。
出村
映像のトピックで言うと、最近リール動画を見た瞬間にリアルかフェイクなのかを考えてしまうようになってしまいました。以前は映像が「証拠」になるようなものだったのだけど、今は違うのがちょっと悲しいですよね。

百田
以前、リクリートサイトを作る依頼でオフィスが汚いのでスタジオで撮りたいという依頼があったらしいのだけど、やっぱりそこは、ダメだろうと。リアルな会社の姿を見せないと、後でミスマッチが起こってしまうかもしれない。
出村
「嘘をつかない」ということが日に日に大切になっているって感じはしますね。
それはAIによるフェイクか否かという話を超えて、人の姿勢を問われるようなものに発展している気がします。
オオタ
俺たちもAIを使う場合はもちろんあります。でも使いどころはまちがえたくないし、職人魂を持って取り組んでいきたいと思っています。
百田
AIの使い所としては、伝えたい映像か残したい映像かの違いかもしれませんね。

出村
確かに。伝えたい映像はAIでもいいかもしれないけど、残したいものは人の目を通していきたい。
何かを伝えたいときはAIで補完してもいいのだけど、残したいという文脈で言えばそこにAIを使おうとは思わないですね。
最後に
最後に、Bit Beansとシプーの仕事の関係性について、日々感じていることを交換しました。
岸田
Bit Beansの良いところは、いつも楽しい空気感を作ってくれるところ。クライアントだって楽しい人と仕事したいじゃないですか。垣根のないやり方をしているっているのかな。一番いいところを引き出すのが上手いと思う。
オオタ
「一緒に作りましょう」という姿勢は感じるね。こちらを信頼してくれて、その分、いい意味でのプレッシャーもある。そういう環境を作ってくれる会社だと思ってます。
百田
シプーさんとの関係性があることで、動画含めたWEBサイト制作というか、動画のノウハウもあると自信を持って言える状況なのはありがたいなと思いますね。
オオタ
もっともっと巻き込んでほしいですね(笑)。

出村
ありがとうございます。クライアント側もワクワクするような高揚感のある企画を提案して、また一緒に作っていきましょう!
言葉ひとつ、スマートフォン1台で、誰もが簡単に映像を作れてしまう時代。
だからこそ、「どこでリアルを見せるか、何を伝えるか」という判断が、企業姿勢そのものにもなり得ます。
伝えることはAIでもできる。でも、残すものは人の目を通したい。
もし迷われているなら、その判断を一緒に整理しませんか。
・・・前編はこちら。
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