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5月も最終日、だんだんと暑さが増してきました。今年の夏も気温が高くなることが予想されています。
毎年夏になると、電力消費アラートが発動されていますが、エネルギーを効率的に使う“省エネ”の意識は、もはや社会で生きる一員としての常識と言えるでしょう。
Bit Beansでは、さまざまなSDGsの取り組みを行っていますが(Bit BeansのSDGs)、今回はその一環として「スタッフの暮らしの中の省エネ対策」をすべく、勉強会を実施しました。
省エネは、カーボンニュートラル(脱炭素運動/CO2削減)を実現する手段のひとつ。
現在の技術では、エネルギー源として、カーボンフリーのものだけで賄うのは難しく、ある程度化石燃料に頼らざるを得ないのが現状。つまり、ひとりひとりが暮らしの中で省エネを心がけることは、CO2の排出を削減する有効な手段となるのです。
また、電力消費が供給を逼迫すると、必要なところに使う電力をつかうことができない、という問題も起こります。
6月からは補助金の対象期間が終わり、電気料金も高くなるので、良いタイミング。勉強会の方法や、スタッフの今の取り組みと、今後心がけていきたいことを含めてお届けいたします。
目次
東京都の進めるHTT(電力をHへらす・Tつくる・Tためる)
東京都が進めているHTTという活動はご存知でしょうか。気候危機への対応だけでなく、中長期的にエネルギーの安定確保につなげる観点から取組んでいる活動で、都民や東京都の事業に働きかけをしています。
東京ゼロエミポイントや、太陽光発電に関しての情報発信も行っていますが、こちらで紹介されている「家庭の省エネハンドバック2024」を今回の教材として使用しました。
冊子には、例えば一般的な単身世帯や2人世帯、4人世帯の電気料金の比較などが紹介されていて、自分の家の「利用明細」と比べてみると、平均との乖離がわかります。地球温暖化の情報も猛暑日の回数のグラフなどを用いてわかりやすく説明されているので、自分ごと化しやすい資料ですよね。
そしてCO2削減・省エネの“カギ”は家庭でのエネルギー使用にあるとのこと。
具体的にどんなところでエネルギーが使用されているかも、グラフで視覚的に把握できます。
さてここからは、スタッフの声と共に各取り組みについて紹介していきましょう!
※ページ内の図表は全て家庭の省エネハンドバック2024より抜粋
気をつけていること、家電別編
以下のグラフは、東京都における家庭内での電気使用量の器具別の割合を示したものです。
「照明器具」が第1位!
まずは照明器具について。照明器具が1位なのは、個人的には驚きでした。家庭部門の電気使用量の割合、照明器具だけで約20%の使用量があるとは。明るくするのってエネルギー使うのですね。今回はスタッフからも照明器具に関してのコメントが多くありました。
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照明の消し忘れが気になり、家中の照明を人感センサーのものに切り替えました。ですが、照明が必要ない時間帯でもついてしまうので改善しようと思いました。生活の質を上げようと乾燥機能付き洗濯機や食洗機(今はやめました)など便利なものを導入する分、やはり環境には良くないということを改めて考えさせていただきました。今はリモート作業が多いため自宅で過ごせる時間が多い分、機械に頼らず自分の手でできることはやっていこうと思います。(20代 エンジニア)
お家の電球はLED電球にしています。虫が寄り付きにくく、寿命が長いからという理由で選びましたが、消費電力が約85%も削減できていると知り、あたらめてLED電球にしてよかったと思いました。(30代 ディレクター)
日当たりがいいので、日中は部屋の電気を使わないで過ごすようにしています。 逆に夜は電気を消し忘れて寝てしまったり、パソコンをスリープ状態のまま放置してしまいがちなので、今回の話を伺って改めて節電を心がけようと思いました。(20代 エンジニア)
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冷蔵庫単品で、17%。食品保存には電力がかかる!?
そして同じグラフですが冷蔵庫も単品で17%とは結構な量です。
家庭内での省エネを目指すならここも工夫のしどころかもしれませんね。
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冷蔵庫やトイレなどの設定は適宜調整しています。ただ消費電力がまだまだ大きいので、使わない電源タップをオフにしたり、エアコンの使い方を見直そうと思います。(20代 エンジニア)
これまで冷蔵庫の温度設定は通年同じにしていましたが、季節に合わせて設定温度を調節することで省エネとCO2削減に役立てようと思います。(40代 エンジニア)
生活の中でいくつか工夫を取り入れています。例えばテレビで「冷蔵庫のものを減らすと電気代が削減できる」と聞いて以来、詰め込みすぎないように買い物を調整しています。また、電気便座のふたを閉める、洗い物や歯磨きの際に水を出しっぱなしにしないといった小さなことも意識して行っています。小さい事ですが習慣として無理なく取り入れることで、うまく付き合っていきたいです。(30代 ディレクター)
一人暮らしなので何も考えないとフードロスになりがちなので、買い物をする時からフードロスを意識した買い物をし、冷蔵庫はギチギチにならないように、冷凍庫はなるべく物が入っている状態にすると効率が良いということなので常に気をつけています。(50代 プロデューサー)
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浴室乾燥機使いすぎてたかも・・
下の表も見てみましょう。家電製品の消費電力が細かく書かれています。その中でまず注目すべきは、「浴室乾燥機」!?
浴室乾燥機に着目したスタッフの声を紹介します。
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現在ベランダに洗濯物を干す術がなく浴室乾燥を多用しているのですが、こんなにも消費電力が高いとはと驚きました。早急に物干しを購入して節電を心がけたいと思います。(40代 デザイナー)
洗濯物を乾燥まで一気にしがちですが、余裕のある日はちゃんと外に干そうと思います。(30代 デザイナー)
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掃除の工夫や、調理の工夫を
掃除機をかけるときのノウハウは、なるほどです!
他の家電に注目したスタッフも。生活によって気をつけるポイントは様々で、いろいろなことができそうです。IHの消費電力は電子レンジを超えてダントツの1位なので気になってしまいますね。
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掃除の際にはフローリングワイパーで集めてから最後だけ掃除機で吸うようにしています。洗い物の水をつい癖で流しっぱなしにしてしまいますが、こまめに止めまとめて流すようにします。(30代 エンジニア)
今回改めて家電の消費電力の比較を見て、アイロンが結構な電気を使うということにびっくりしました。洋裁が趣味でつけっぱなしにすることも多かったので、次回からはこまめに調整していきたいと思います。(50代 マネージャー)
料理にIHを使っているのですが、あまり火力が強くないと思っていたのにも関わらず、かなり消費電力が多くてびっくりしました。暖房や料理など温めるものは電気よりもガスを使う方が良いのかと思い、コンロに買い換えようか考えたいです。(20代 エンジニア)
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家電の選び方も大切
Bit Beansスタッフの利用するPCを購入する際は、消費電力も気にして最新機種を選んでいますが、家電の購入時にも気をつけているスタッフもいました。
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使っていない家電の電源をこまめに切ることや、省エネ家電を選ぶようにしています。そのおかげで、月々の電気代が削減され、家計の節約につながっていますし、これからも持続可能な生活を意識していきたいです。(40代 エンジニア)
休日は特にリビングで過ごす時間が長いのでテレビや冷房などの使い方については改善していけるところが沢山あるなとおもいました。長く使っている家電も増えてきたので買い替えの際は省エネラベルをチェックして購入検討できればと思いました(30代 エンジニア)
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ちなみに東京都では、省エネ性能の高い機器への買い替え時にはポイントを付与する制度があるようです。
仕事時の電力も意識しましょう
リモートワークで働くことも多いので、家で実施する省エネのコメントには仕事中の話も多く集まりました。
PCの節電
私たちの仕事はPCをずっと使用する仕事です。仕事=PCに向かっている時間でもあります。また、ノートパソコンだけではなく全員外付けの大きなモニターも使用。実はPCの電力は、スリープとシャットダウンを適切に使い分けることで消費電力が大きく変わります。
目安は30分〜1時間。休憩時に離席するくらいならスリープで良いかもしれませんが、夜寝る時にシャットダウンをしないのは、かなりエネルギーの無駄となります。社内の利用時も心がけるようにアナウンスがありましたが、自宅でも心がけようという声が多く集まりました。
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自分の生活を振り返ってみると、使っていない時にコードやマルチタップを抜かないことや、MacBookの電源を切らずにスリープモードにしておくことなど、もっと気をつけるべき点が多いことに気付きました。このような習慣を変えることが、環境だけでなく自分自身にも健康的な方法ではないかと思います。(20代 デザイナー)
パソコンはスリープにしている方が消費電力が少ないと思い込んでいたので、退勤時は電源を落とすように気を付けたいと思いました。また、フルリモートなので、移動分は省エネ出来ていますが、その代わり家庭の電気使用量が多くなっています。エアコンの設定温度を下げたり、ゴミの分別などできる事をしていきます。(40代 デザイナー)
PC・スマホなどのさまざまなタイプの充電コードを電源タップに差しっぱなしにしちゃってますが、個別スイッチが付いているので使っていない時はオフにするように気をつけたいと思いました。(30代 デザイナー)
リモート作業が多く、必然的に自宅でのパソコンの電源オンの状態が長くなります。自宅の自室での作業なので離席時に特に画面をオフにしたり、スリープにしたりするようなことはなかったのですが、今後は気を付けていきます。が、それ以上に冷暖房の方が消費電力が桁違いに多いことを改めて知って戦慄しています。(40代 ディレクター)
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エアコン利用時の節電
そうなのです!PCと一緒に気をつけたいポイントはエアコンにもあります。
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リモート作業が多く、冷暖房を多く使用しているので服装など自分でできる調節をして、使用を減らしていければと思いました。PCはこまめにシャットダウンしているのでこのまま続けていこうと思います。(20代 デザイナー)
猫がいるために夏場は、ecoモード+扇風機(首振り)で24時間稼働ですが、温度変化が小さいので体にも電気代にも負担はかかっていません。室外機は、できるだけ直射日光がかからないように日除を設置して稼働効率が下がらないように気をつけています。逆に冬は着る毛布や、ペットが入る膝掛け(もちろん猫様入り)、PCからの給電で使えるカイロを利用して暖房を使わないように心がけています。(40代 ディレクター)
特に気を付けているのは、使っていない電気を消す事。ガス給湯器も使っていない外出時は消します。エアコンはタイマーを利用して、なるべくこまめにオンオフをしています。つけっぱなしの方が低価格と言われましたが、つい使わない時は消してしまいます。(60代 フリー)
夏の暑さは我慢すると死に直結するのでエアコンは使いますが、冬場はできるだけ暖房使わないようにしてます。冷房よりも暖房の方が電力食うので(気温と適温の差が大きい方がより電力を使うから)ケチな私は電気毛布を下半身にぐるぐる巻きにして温め、足元は「ゆたぽん」と足を包むクッション、上半身は肩周りに「あずきのチカラ(肩用)」を使うなどして防寒対策をしています。
(40代 デザイナー)
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契約アンペアの見直し
こまめな節電というのも大事なのですが、契約アンペアを見直すことは大きな節電&節約につながることも!冊子でも紹介されていますが、契約のアンペアによって金額はこんなにも違うのですよね。会では「20Aの契約なので、エアコンと電子レンジを同時に使うと落ちてしまうけれど、金額はかなり抑えられました。自動的に節電にもなります」という声も上がっていました。
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電子機器を多用するため、しばしばブレーカーが落ちてしまいます。そのため、アンペア数の変更を検討していましたが、使用していない機器の電源を切る、冷暖房の温度調整など、まずは省エネできるところから試してみて、改めて考えたいと思います。(20代 エンジニア)
現在実家との2拠点生活なので、自宅を出る時はWi-Fi、トイレ、電子レンジなどはぷらぐをコンセントから抜いていくようにしています。(火災防止も兼ねて)少し前に契約アンペアをダウンしたら、全然OKだったので、どれだけ今まで無駄をしていたか思い知りました。もうワンランク、ダウンできるか検討中です。できていない事では、私もお風呂場乾燥機を使用しているのですが、消費電力を見てビックリしました。早起きしてベランダ干しに挑戦してみます。(60代 コピーライター)
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またこんな「節約術」もあるようです。可視化による節電効果というのもありますよね。
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私は電気を携帯電話と同じ会社にまとめて金額ダウンになりました。また、サイトで毎日の利用金額がわかるので、楽しみつつ節約してます(60代 事務)
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家の購入時に気をつけたいこと
冊子にも書かれていますが、住宅の購入や建築の予定のある方は、省エネ性能に気を配ることで、エネルギー消費を減らすことができます。暮らしやすさや健康管理にも役立ちますから、ぜひ取り入れていきたいですね。
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マンション購入にて選ぶ際、住宅性能の高いもの(Co2削減と省エネ対象)を選びました。断熱性能に優れた窓(複層ガラス)なので冷暖房の効率が良いのもポイントです。照明は全室LED照明にしました。そして家に複数人いる時はでリビングで過ごすようにしています。(30代 デザイナー)
電球は全てLEDに置き換えました。エアコンの温度設定は夏でも29℃です。風呂の残り湯を洗濯に使用しています。 ただ、自宅の冷暖房効率が非常に悪く、設計時にもっとSDGs的な配慮をすべきだったと30年間後悔し続けています。(60代 管理部門)
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Bit Beansはこれからも様々なシーンでSDGsへの取り組みを実施していきます!
いかがでしたか?
Bit Beansでは、リモートワークの実現(環境、人権の観点から実施)をはじめ、オフィス内でのリユース家具の導入や、仕事上WEBアクセシビリティに配慮した制作の勉強会など、さまざまなSDGsの取り組みを行っています。今回はスタッフ一人一人の省エネ意識の向上を目指しての勉強会でした。
スタッフのコメントからは、今後の取り組みに前向きな様子が伝わってきますし、身近なところからできることを、無理なく進められるのが大切なことだと感じています。
そして最後になりますが、こんなコメントもご紹介させてください。
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ごみはなるべくルール通りに分別しています。化粧品や洗剤などは環境に配慮した商品・動物の犠牲の少ないのものをできる範囲で試してみるようにしています。そういった商品は大体パッケージが可愛いので楽しみもかねてます。
植物性タンパクを気軽に取り入れられるよう、牛乳に豆乳を混ぜたり、ミンチ肉を使用する際は半分は大豆ミートにしています。お腹にも優しいのでおすすめです。
卵は平飼いにしています。電気は電気会社を比較して、より良いところを模索して利用しています。
SDGsは興味のあるジャンルなのでアンテナを張ってはいるのですが、完璧を目指すとしんどいので、楽しんでできる範囲でやっています!(30代 デザイナー)
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すばらしいですね!
Bit BeansでもSDGsの取り組み、今後もどんどん進めていきたいと思います。
みなさまもぜひ一緒に、すすめていきましょう〜。
★Bit BeansのSDGsの取り組みもご覧ください。
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