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こんにちは。
今回は、ウェブ制作における進行管理の重要性についてお話ししたいと思います。進行管理者がいることで、プロジェクトがスムーズに進行し、成功に向かって進むことができるのは言うまでもありません。しかし、逆に進行管理者が不在の場合、プロジェクトがどのように破綻していくかを想像したことはありますか?進行管理なきプロジェクトはまさにカオスと化し、思わぬトラブルに次々と見舞われる(かもしれない)。
今回は、そんな悪夢のような状況をあえて大げさかつ面白ろおかしく描写してみました。
あくまでフィクションですが、進行管理の大切さを感じていただけると思います。
目次
【Case1】大規模システム構築のカオス、会社倒産の危機
半年以上にわたる大規模システム構築案件が始まった。予算も大きく企業運営的にも重要な案件と言える。しかし、制作メンバーに進行管理者を割り当てなかったため、プロジェクトは早々に混乱の渦に巻き込まれる。
1か月目:チームは分裂し、要件定義が迷走
(分裂するチーム)
チームメンバーはそれぞれ異なる方向に向かって進行を始める。
フロントエンドチームは未来的なデザインを追求し、バックエンドチームはレガシーシステムとの互換性を重視。誰も全体像を把握しておらず、システムはまるで現代アートのように複雑怪奇なものになる。
(要件定義の迷走)
要件定義書が3回も変更され、その共有もあやふやなため誰も最新バージョンがどれなのかわからなくなる。開発チームは旧バージョンで仕事を進め、デザインチームは新バージョンに基づいて作業を開始する。
結果、作業が全く噛み合わない。
3ヶ月目:無限に発生するバグ、そしてミーティングはカオス
(無限バグループ)
バグが無数に発生し、直す以前にまず誰もが自分のコードが正しいと主張する。
全員が同時にバグを修正しようとするが、修正するたびに新たなバグが生まれるという「無限バグループ」に陥る。毎日のように「バグ祭り」と称してバグ修正会議が開かれるが、進展は皆無。日を追うごとにバグは増え続け、かえって愛おしくなってくる。
(カオスなミーティング)
チームミーティングがカオスと化し、皆が自分の意見を大声で主張するだけで何も決まらない。ミーティング中なのに泣いている者もいる。結果、ミーティングが1日8時間続くようになり、生産性はゼロ。
6ヶ月目:度重なる徹夜に精神が崩壊。多額の損害賠償も
(進捗迷子)
プロジェクトの進捗が全く見えなくなり、誰も完成の見込みを立てられない。
会議をしても進展が乏しく、苛立った一部のスタッフがキレ散らかすだけで無駄な時間に。上層部からのプレッシャーが高まり、開発チームは全員夜を徹しての作業を強いられるが、遅々として進まず。この時点でプロジェクトメンバーの半数以上が転職を考え始めており、すでにオンライン面接を受けた者も。
(リリースの悪夢)
リリース日が迫る中、システムは未完成のまま。プロジェクトマネージャーは疲労から緊急入院。(逆にプロジェクトから離脱できて彼はホッとした表情を見せた)
リリース当日、本番公開後にシステムは無情のクラッシュ。クライアントからのクレームが殺到。プロジェクトに関わっていなかったものも含めて会社全体がパニックとなり、多額の損害賠償請求を経て、倒産の危機に陥った。
ああ、進行管理がいてくれたら…!
【Case2】ランディングページの悲劇、スタッフは無言で社を去った
絶対にずらすことのできないリリース日に向けて進行する、ランディングページ作成案件。進行管理者がいないため、プロジェクトは混乱を極め、スタッフのストレスは限界に達する。
第1週目:錯綜するデザイン、動けないライター
(三つ巴のデザイン)
デザイナーが3つの異なるデザインを作成し、それぞれが全く異なる方向性を持っている。しかし、誰もどれを選ぶべきか決められないため、全てのデザインが同時に進行することになる。最終的に3つのデザインが中途半端に混じり合い、微妙としかいいようのない奇妙なミックスデザインが誕生。
(コピーライターの放置プレイ)
コピーライターは「完成したデザインが来るまで待ってくれ」と言われ続け、「え?私どうしたらいいの?」と手をこまねいている。結局、コピーライターは自分の仕事がなくなったと勘違いし、他のプロジェクトに移動してしまって不在に。AIにお願いしてどうにかする。
第2週目:作り直して待機の連続、議論も迷走
(骨組みの空中分解)
開発チームがページのベースを作成しようとするが、渡されたデザインがまだ固まっていないものだったため、作り直しを余儀なくされる。
その後チーム全員がデザインが確定するのを待つものの暇を持て余し、モチベーションがみるみる低下していく。
(議論の迷走)
ミーティングが頻繁に行われるが、決定事項が全く生まれない。全員が異なる意見を持ち、議論は平行線をたどる。最終的には、誰もが議論を避けるようになり、ミーティング参加者が激減。
第3週目:24時間ブラック体制、倒れていくスタッフ
(絶望の1週間)
デザインがようやく1つに絞られるが、リリース日までもはや1週間しかない。開発チームはパニック状態に陥り、全員が24時間体制で作業を開始。深夜にピザを食べながらのマラソン作業が続く。無言でキーボードの音だけがオフィスに鳴り響き、皆ピザを食べているか、仕事をしているかのどちらかになる。
(バグの嵐)
バグが次々と発見され、修正作業が続く中、リリース日がやってくる。特定端末だけでなく、大半の端末でレイアウトが崩れている。
当然ながらクライアントからの苦情が殺到。プロジェクトチーム全員がストレスで倒れこみ、プロジェクトに関係のないスタッフが次々とあてがわれていく。
リリースまで、あと6時間…。
ああ、進行管理がいてくれたら…!
進行管理は、プロジェクトの指揮者
以上、進行管理者がいない場合のプロジェクトの破綻を大げさに描写しました。
実際にはここまでの状態になることはありませんが、進行管理は確実にプロジェクトの成功に欠かせない要素であることは間違いありません。
進行管理者がいることで、全体のバランスを取り、タスクを適切に管理し、メンバー間のコミュニケーションを円滑に保つことができます。
これらの事例を通じて、皆さんが進行管理の重要性を改めて理解し、プロジェクトの成功に向けて適切な進行管理を実践していただければ幸いです。
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ディレクター
Ohtsu
コーダーからディレクターに転向。完全夜型人間。でも日中もわりと元気。
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