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どうも!ガジェット小僧、山口です!
先日、MacBookのキーボードが故障しました・・・。
修理にそこそこ時間がかかるので、以前から気になっていたウワサの高級キーボード「Happy Hacking Keyboard Professional HYBRID Type-S」、略してHHKBを思い切って購入!4カ月使ってみました!
目次
使うほどに愛着が湧く、奥深いキーボード
まだ4カ月しか経っていませんが、使うほどに愛着が湧きこれからもずっと使っていきたいと思わせる不思議な魅力があります。物への愛着って使いやすいとか便利とかもちろん大切ですけど、もう一歩踏み込んだ先にあると思います。HHKBはそこまで踏み込んでくれる今まで出会ったことがないキーボードです。
メリットは、洗練されたデザインとウワサ通りの心地よさ
第一印象は、評判通りいいキーボードだなというのが素直な感想です。期待していたポイントに関して裏切られることはありませんでした。
洗練されたデザイン
極限まで無駄を省いたデザインで機能性と携帯性を兼ね備えたデザインです。機能面に関しては使用頻度の低いキーが省かれ、ホームポジションから手を動かさなくても全てのキーに指が届くよう設計されています。サイズもコンパクトで見た目はちょっとレトロ感漂うデザインが遊び心をくすぐります。
打鍵感
打鍵感については好みもあると思いますが私にはしっくりときました。キーを押し込むと「サクサク」とした感触が指先につたわり、軽く押し込んだだけで「スコンっ」とキーが押されるこの感覚は触るほどにやみつきになります。仕事が終わった後も触りたくなるくらい気持ちいいです。
打鍵音
私が購入したType-Sシリーズは静音モデルなので必要以上に大きい打鍵音はせず、上品な「サクサク」音が楽しめる逸品です。この心地よい打鍵音は公式のASMR動画を見れば体感できます。イヤホン推奨ですよ!
ウワサ通りの心地よさを体感できたので満足です!
・・・と言いたいところですが、そんなわけはなく。やはり使うほどに気になるところが出てきました。
デメリットは、圧倒的なクセの強さ
購入前からある程度は覚悟していたのですが、実際に使うまでは期待感が上回り「使いづらくてもなんとかなるだろ」ぐらいにしか思っていませんでした。しかし、継続して使う事で気になるところが浮き彫りになってきます。
独特なキー配列の代償
US配列モデルに限りますがHHKBのキーには「独立した矢印キー」がありません。F1〜F12も他のキーに取り込まれているので単独で機能させることはできません。これらのキーを使用するにはFnキーと同時押しするのですが、この動きが今までしてこなかった運指なので小指がかなり疲れます。右手の小指はEnterキーを打つ以外あまり使ってこなかったので、今までの倍は使っているような感覚です。
手首への負担
次に気になったのが手首への負担です。購入初日は気づかなかったのですが数日経つと手首と手の甲に筋肉痛のような痛みがあり、あきらかに必要以上の力でタイピングしていたことに気づきました。
HHKBは他の一般的なキーボードよりは厚みがあるボディであるうえに、私の場合はMacBookのうえに載せて使う、いわゆる「尊師スタイル」で使っているためだいぶ手首に負担がかかった状態でタイピングしていました。パームレストを使うことを検討しましたが前述の通り持ち運んで使うので、これ以上持ち物を増やしたくありません。
重い
コンパクトであることが売りのHHKBですが、重さは540gあります。私は家でも会社でも使いたいので、持ち運ぶ際はケースや付属品を一緒に持ち歩くのですが、この時の重さはトータルで1042gです。1Lのペットボトルを毎日通勤で持ち歩くのを想像してみてください。これは重い。サイズもそこそこあるので大きめのリュックなどに入れないと持ち運びは難しいです。
値段高い
あと今更ですが、値段が高すぎます。打鍵音、打鍵感が心地よいキーボードに3万5200円!?冷静に考えるとわりにあいません。私の場合は周辺ツールも揃えたのでトータルだと4万超えています。これだけの大金があればお寿司やステーキをたらふく食べれますし、ディズニーランドで遊ぶこともできました。費用に対しての満足度が足りない気がします。
長時間のPC作業でも疲れないように高級キーボードを買ったのに、手首を痛めるなんて思ってもいませんでした。正直いってかなりショックです。まさかこんなにいろんなハードルがあるとは・・・。
しかし、私は使い続けました。理由はただ一つ、もったいないからです。大金を払ってこの結果では悔やんでも悔やみきれません。世間の評判を信じ、とにかく継続して使ってみる事にしました。
3カ月でデメリットが心地よさへと変化する
3カ月ほど経ったある日。ふと元々使っていたMacBookのキーボードを打ってみて驚きました。「こっ、、これはっ・・・超絶打ちづらい。」なんだこれ、以前まで本当にこれを打っていたのか・・・信じられません。ペチペチ浅いキーストローク、エンターキーに小指が自然に届かない、かな入力切り替えのキーについては、もはやいつ使うのか分かりません。このとき初めてHHKBに体が順応してきた事に気づきました。
このキー配列がベスト
さすがに3ヶ月経つと独特のキー配列にも慣れてきました。本来の性能であるホームポジションから手をあまり動かさずに打てるようになってきたことで「使いこなしている感」を感じるようになり、じゃじゃ馬を乗りこなしているような気分です。小指の使い方も今は慣れたもんです。どうしても慣れないキー配列に関しては公式の「キーマップ変更ツール」があるので、自分に合った位置に変更することもできます。
手首「尊師筋」
手首の痛みは感じなくなっていました。尊師スタイルを貫いた結果、「尊師筋」が鍛えられたのでしょうか・・・。1日8時間程度の作業であれば負担は感じないようになり、結局は慣れだったんだなという結論に至りました。
新生児よりは軽い!
本体の重量については解釈を変えました。新生児は約3000グラム。3倍も新生児の方が重いじゃないか!でも赤ちゃんはかわいいから重さなんて関係ないしむしろ重みがある方が成長を感じます。HHKBも一緒です。1042グラムという重さも個性の一つ。仕事のパートナーと思えばかわいいものです。
この値段だからこそ頑張れた、強い心、禅道への架け橋
仮に5000円だったら「自分には合ってないから」という理由で別のキーボードを探していたと思います。3万5200円という価格設定には、強い心を育む修行費用もプラスされているんでしょう。修行を終え、悟りへの道を一歩踏み出したエンジニア。ここにあり。
結論 生涯現役で使える
仕事道具に関して全般的に言えることですが、使いやすいから使い続けているものと、使うほどに愛着が湧いて離れられなくなるものがあると思います。HHKBに関しては私は後者で一癖あるからこそ使いこなしたいと思えたし、これからも使い続けようという気持ちになりました。
なによりHHKBは耐久性に優れており、公式の情報から推測するとおよそ80年は現役で使えそうです。生涯を通じて仕事を共にする相棒となる事でしょう。墓場まで持っていきます。
使うほどに一体感を得られるキーボード「Happy Hacking Keyboard(HHKB)」、おすすめです!
おまけ
次はアルチザンキーキャップを試してみようかなと思ってます。こんな感じのやつ!
でもHHKB対応のアルチザンキーキャップは種類が少ないです。キーの軸から交換してあげればなんとかなりそうですが、まだまだ手をかけるところありそうです!うひょ〜ワクワクするぜ!
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ガジェット小僧(エンジニア)
Takashi Yamaguchi
最近パパになるも「ガジェット小僧」の異名を持つ美術系大学出身のエンジニア。ランチはなるべく近場で済ませたい。2ブロック離れるともう不安。
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